「松山days」

昨年のことになりますが、
司馬遼太郎「坂の上の雲」で熱い土地、
愛媛は松山へ出掛けました。

私にとっては初めての愛媛でしたから
それはすなわち「経県値が上がる旅」でもあり、
ちょっとワクワク度の高まる1泊2日。

飛行機を降りてすぐに「わあ松山だ!」
と思ったのは、ハイカラさんがいたことです。
リムジンパスの行き先案内などをしてくれる女性が
みなさん全員袴姿にブーツ。
ほのぼのムード。

その姿に囲まれ案内されるビジネススーツのご一行などは
むしろ彼らの方が場違いのような雰囲気になっていました。

とってもいいお天気の中、まず目指したのは道後温泉

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街ををあちこち行き交う市電、
日に何度か運行される
「ぼっちゃん電車」は
バッチリ予約制らしく、
その姿のみをパチリ。



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夏目漱石ゆかりの地、
道後のシンボル
「道後温泉本館」は、
明治27年に建てられて
現在に至るという
この街のまさに中心。


道後の湯を楽しむためのお風呂屋さん。
とは言い切れぬ程の大きな館ですが。

落ち着く古さ。ニッポンの古さって、やっぱり「木」ですねえ。

こちらの歴史を感じさせるのが、
かつて明治時代より皇族をお迎えしたという特別室があること。

ガイドさんが丁寧に案内してくれるのですが、
それがもう、すごいんです。
お部屋がきらびやかあ〜とか、
驚きはそういうところにあるのではありません。
やはり皇族のお方となると、全てにおいて一般人のようには
いかないのですね・・・と思われることが随所に。

まず、お着替えの間があるのですが、
そこはいわゆる「脱衣所」ではありません。
「着替える」のです、沐浴のお召し物に。
そうかあ・・・裸でザブンというわけにはいかないのですね。

実際どうやって温泉に浸かるのかというと、
お湯の中へつづく石の階段を下りるようになっているのですが、
「寒い時用」に、木で出来たスペア階段も用意されていました。

すごいわすごいわッ、
と鼻息荒くみていると、ガイドさんがおもむろに

「こちらが御手洗所です」

畳敷きの小さなお部屋を見せてくれたのですが。
なんと、中央に置かれていたのは漆塗りの箱(ふた付)でした。

「実際にはご使用にならなかったということです」

・・・一緒に案内された人は、ごくごくサラッと見ていたけど、
全体的にあらゆる点で息をのむ展開。
見応えのありすぎる「道後温泉本館」なのでした。

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湯上がりに涼む部屋の窓の鍵。
こういうの、昔の祖母の家に
あったなあ〜。
ちっちゃいところに
しっかり模様が素敵。

今、防犯を考えたら
ありえないのでしょうけど・・・
ああ切ないわ、現代。



ところで肝心の温泉、とってもいいお湯でした。
が、湯船が異様に深く、座っては入れないのです。
・・・そもそもが立ち湯なんだろうか?
肩まで浸かりたかったら、中腰湯という趣きに。
お湯の熱さもあいまって、
のんびりじっくり、というタイプではなく、
「道後温泉本館を体験した!」
という”充実感”を持ち帰り。

また、正岡子規の生まれ故郷ということで、松山の街には
至るところに「俳句ポスト」というものがありました。
どこでも一句思いついたら、詠んで投句できるとのこと。
どれくらいのペースか知りませんが、
ポストの中から良い句が選ばれ
発表されるシステムになっているらしいです。

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温泉から出たところにも
立派なポストが
ありましたので、
私も一句。

「道後の湯
雪駄の足元
冷えぬ秋」

・・・冬が過ぎ、
春となった今も
選者からの連絡は
ゴザイマセン。


(つづく)
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by cherry_icecream | 2010-03-11 08:41 | 写真


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