「運転」

先日、ひさしぶりに車に乗りました。
乗った、だけ。
運転はしなかったものの、助手席から眺める道路のカンジから、
ドライバーであった過去の自分をしみじみと思い出しました。

切り返しなしに一回でピタリと決めた駐車の数々。
友達を乗せて知らない道をバンバン走った楽しいドライブ。
高速の入口でおじさんにスマートにチケットを渡す自分。
あれは幻だったのだろうか。
車を毎日運転しない日々が6年程経った今、
かつてほぼ毎日ハンドルを握っていた自分が信じられません。
今となっては、私が運転することを平然と許していた街にも
軽い恐怖を覚えます。

車の運転はとても楽しいものだと思います。
自分の部屋にタイヤを付けて走っているような「おうち感」も好きですし、
空いた道を程よく飛ばすのも好きですし、走りながら聴くラジオも好きですけれど、
でも今、”それなら運転してみて”といわれたら、
そんな楽し気な気持ちはすべて吹き飛んでしまうでしょう。

今となって感じるこの緊張感は、ずっと思い出されることがなかった、
運転免許を取った当時の気持ちに近いなと思います。

ルンルン気分で初めて自動車教習所に行った時、
「なるほど、自動車教習所には駐車場がないのだな!」
という当たり前の事に感心すると同時に、
自分がハンドルを握るということが急に不安になったあの時のこと。

初めて乗った教習車で、器用に右足でクラッチを踏み
教官にひどく感心されたあの時のこと。

初めての路上が、土砂降りの雨の夜だったあの時のこと。
そして、大きな交差点のまん中でエンストした時のこと。

教習所へ向かう送迎バスで聴く当時のヒットソングが非常に暗い曲で、
重い気持ちがさらに重くなったあの時のこと。
(ちなみにその暗い曲とは、当時のドラマ「高校教師」の主題歌
森田童子”ぼくたちの失敗”)

・・・そんなことを一気に思い出してしまうので、
私が今ハンドルを握ったら多分、右足がつってしまうでしょう。
そうなった時、果たして私は器用に左足でアクセルが踏めるのか?

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・・・いやいや、
こんな状態では困る。
とりあえず、
後厄を乗り切った
来年あたりに
一度運転してみようかと
思います。
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by cherry_icecream | 2007-07-17 20:20 | イラスト


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