「アイスクリームが生まれた日」

こんなに美味しいアイスクリーム、一体、いつどこでうまれたのかな?
・・・そう疑問に思った時、ある一冊の本を思い出します。

それは小学校の図書室に並んでいた本。
ページにアメ玉のように大きい字が並んだその児童書は
「王さまのアイスクリーム」というタイトルでした。

王さま!!
アイスクリーム!!

今、私の描く絵のモチーフとしてこんなにも親近感のある2つのアイテムが
一緒になった本を、思えばすでに小学生の頃に読んでいたのです。
なんだかとても不思議な気持ち。

この本に登場する王さまは、私が描く頼りない王さまとはまるで違います。
絶対王政にて国を治めるだけの威厳を持ち合わせ、
気難し屋かと思うと小さなことに喜んで、良くやった家来を呼びつけては
褒美に宝石をとらせるような、王様然とした王さまです。

お話は、いつも冷たい「クリーム」というものを食べていた
王さまの日常から始まります。そして、あまりに暑い夏の日、
もっと冷たいクリームが食べたい!という王さまのために、
コックが7人の娘たちに知恵をかりながら解決するというお話。
紆余曲折ありつつも、最後、偶然に”冷たく固まった”クリームが完成、
王さまは大喜びするのです。
7人の娘の名前がクリームに添えるシロップの名前だったり、
何度読んでもアイスクリームの幸せにタップリ浸れる一冊でした。
一体、何度借りて読んだことか。

実際のところ、アイスクリームは、ヨーロッパの各地で考案されていたようです。
もっとも古いのは16世紀半ばにイタリアで生まれたとされていて、
それはどうやらシャーベット的なものだったとか。
今のように滑らかなアイスクリームは、18世紀も後半になってから、
フランス・ルイ王家のコックによって作られたのが最初で、
その時は「クリームアイス」と呼ばれていたそうです。

この本を読みながら口にする”クリームアイス”は
一段と美味しく感じる気がしてなりません。
王さまが「コックに褒美を!」と言う気持ちがちょっと分かるかな?
私もいつか、王さまとアイスクリームをモチーフにした絵本を描いてみたいなァ。


a0103434_18341066.gifフランセス・ステリット・作 光吉夏弥・訳 
土方重巳・絵(大日本図書・惜しくも絶版)

大人になってから相当探しましたが、どこにも
売っていなかったこの本。
10年程前に、ちいさなバザーの本棚で
見つけた時の嬉しさといったら・・・!!
しかし、思い入れの強かったこの本のお値段、
なんと、たったの50円。
チャリーンと小銭を払って入手完了・・・
嬉しくもビミョウな気持ちでした。
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by cherry_icecream | 2007-08-15 18:41 | その他


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