「手紙」

久し振りに実家に帰った時、わずかに自分の荷物が入った
段ボールを開けてみました。

それはたいして大きな箱ではなかったのですが、
まるで統一感のない中身がひとつひとつが懐かしく、
全て見るのに楽しく時間がかかり・・・

小学生の頃使っていた筆箱。
中学生の頃の年賀ハガキの原画。
学校の名前が入った原稿用紙。
高校生の頃ソニプラで買い集めたシールやポストカード。
なぜだか水鉄砲。

その中にあったのが、学生の頃、友達にもらった手紙です。

ここでいう手紙とは、宛先を書き切手を貼り投函されて届いた手紙ではなく、
休み時間などに手渡しでもらった手紙のこと。
小さなかわいいおサルの封筒に入った手紙には、
概ね、こんなことが書かれていました。

「みなちゃんはもう気付いていると思うんだけど、
私、Fくんとつき合っています。
でも今はちょっと訳があって、みんなにはナイショなの。
もうしばらく知らないことにしておいて欲しいのだけど、ヨロシクね。」

・・・・!!!!
なんだか、いつもとはちがう衝撃的な懐かしさを覚えました。
こういうことを友達に報告するという学生らしい感覚の懐かしさもさることながら、
こういうことを「手紙」という形にしたため、「渡す」という行為に。

今だったら、もちろん携帯のメールで済ませることでしょう。
しかも口どめしておきたい子がまだ他にいれば、宛先同時送信かもしれません。
絵文字なんかもふんだんに盛り込んで。

実際きっと、彼女はこのメモ的な手紙を何枚か書いたのだと思う。
本当の文面は、もっと恥ずかしそうな感じで、
ちょっと行間をあけてみたり、文字を薄く書いてみたり、
「こんな手紙を書くなんていうことは不本意だと思っているのよ察してね」
というのがヒシヒシ伝わってくるものでした。
きっと手紙をもらった人達は、手渡された時の彼女の顔や、その筆致から、
彼女の気持ちを文面以上に伺い知ったに違いありません。

この手紙のやり取りをした時から1年も経たずして、
学内にはPHSや携帯電話のアンテナがバンバン立ち始め、私達の生活は一変。
あの頃は、目の前の新しいものにすぐ心奪われてしまったけれど、
今この手紙を手に取り読むと、こちらの方がグッと新鮮に映るのでした。

こまめなメールもいいけれど、
たまにはやっぱり手紙だなあ。

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中高生の頃、
授業中のこんなやりとりが
また楽しいものでした。

(・・・授業は?)
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by cherry_icecream | 2007-08-26 13:44 | イラスト


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