「映画・パレード」

去年の春、知人から声をかけられて
夫と一緒に映画のエキストラに出掛けたことがありました。

早朝の集合時間ではあったものの、
場所が自宅からそう遠くなかったこともあり
しっかり朝食を食べて出かけましたら、
あらー!エキストラの人達にまで
ちゃんと朝ご飯のお弁当が用意されているのですねえ!
こんなに沢山の人(70人くらい)が集まっているのに
すごいなあ映画の撮影って・・・と思ったものであります。

あの時、春とはいえ、まだ肌寒かったのですが
物語の設定は初夏と聞いたので、ちょっと薄着が寒かったっけ・・・
と思い出しつつ公開前の試写会に行ってきました。

実際に参加したシーンは、
「駅前の選挙演説を聞く民衆」のひとりで、
あんなに時間をかけて撮ったにも関わらず、
使われたそのシーンはほんの10秒ほど。
ふたりともちょこっとだけ映っていました。

さて、肝心の映画の内容は、
「現代の若者のモラトリアム」がテーマ。

以下、映画を見た個人的な感想ですが・・・

人と関わりたくないけれど、関わらずには生きていけない。
関係性は希薄で結構。でもたまにその希薄さに絶望する。
この毎日の向こうに何があるのか。
自分とは一体何なのか。
ちょっと重めのストーリーです。

この映画を見て、いやあまったく共感しちゃうなあという人が
ザラザラいるとしたら、その事実がまた重すぎるけれど、
この映画を観ることで、いろんなカタチの恐怖が客観的に思える
自分を見つけられたら、そこに観た意味があるのかもしれない。

ストーリーの表面はサラリとしているのに、芯が恐怖で出来ている。
それがこの世の中・・・ということ?
この一番さむい2月に公開、というのが
なんだかちょっとピッタリすぎる感じの映画です。

普段、ルンルンした内容の映画を見ることが多いので
(例えば先日みたのは「ハンサムスーツ」)
こういう重いボールを投げられてこそ「映画」というものなのかしら!?
・・・と、久しぶりに思わせてもらいました。

決して気軽な内容ではありませんが、
モラトリアムを繋ぐ俳優陣たちの演技も素晴らしく
最後は「ここへ来てその結末(!)」も待っています。

ご興味のある方は、
明日2/20(土)より全国ロードショー。
「パレード」

原作 吉田修一 「パレード」(幻冬舎文庫)
監督 行定勲
出演 藤原竜也 香里奈 貫地谷しほり 林遣都 小出恵介 他


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ところで!「モラトリアム」。

なんかこう・・・モヤモヤってしてる・・・っていうようなことでしょ?・・・
その意味、なんとな〜く雰囲気は分かるのですが、
思わず調べ直してしまったわたくしです。

直訳では「猶予」。
主に金融業界で使われていた言葉が派生して、
心理学的用語では一般的に、

「青年期に自己確立に行き着くまでの期間」

・・・あら〜随分短い説明で済むのですね〜
あースッキリ!

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by cherry_icecream | 2010-02-19 13:27 | イラスト


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