先日、地下鉄の中で幼稚園生くらいの女の子が
お母さんに小声で報告をしていました。 「ワタシ、おうちにつく頃にトイレに行きたくなると思う気がする」 一瞬、何を言っているの分かりにくいコメントですが、 なかなかどうして、これはかなり高度な自己管理。 きっちり未来を見据えた報告です。 きっと、「トイレは大丈夫?」とか、 「今のうちにトイレに行っておきなさい」とか、 数々のトイレ指南を受けて来たはずのお年頃。 私もこの年の頃に、「トイレくらい行きたい時にひとりで行ける」 と不満に思い始めていたことを思い出しました。 かれこれもう30年近くも前(昔だなあ)ということになりますが、 幼稚園に通っていた頃、「トイレの時間」というのがあったのです。 それは年少さんクラスだけだったと記憶していますが その「トイレの時間」は一日に数回組み込まれていて、 行きたくても行きたくなくても、 「まあとりえあえず行ってみましょうよ」というシステムになっていました。 しかし、これを良いシステムだと思っていたのは 実は先生だけだったのです。 「トイレの時間」には、先生がピアノで弾く”ジェンカ”に合わせて みんなで1曲ダンスを踊ってからトイレへ行くことになっていました。 一見良さそうに思えて、実はこれこそが最大のネックポイント。 このシステム・・・ トイレに行きたくない子にとって、それは無意味を意味するダンスで、 一方、これをきっかけにトイレに行きたいと気付いた子にとっては、 振り付けの振動が下腹部につらいダンスだったのです。 先生は笑顔でピアノを弾いていましたけれど、 みんなの顔は総じてハニワ顔。 「トイレの時間」・・・ もっとサラリと行かせてくれたら良かったのになあ。 一体、何故”ダンス”だったんだろう。 今でも”ジェンカ”の メロディを聞くと、 トイレのことで 頭がいっぱいになる私です。
by cherry_icecream
| 2007-11-27 16:33
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