家の目の前にあるマンションを見る度に、
私は肝に銘じることがあります。 学生の頃、よく顔を会わせる友達がいました。 一緒に出かけたり飲みにいくような仲ではないけれど、 例えば、急に授業が休講になった・・・なんていう時に お茶を飲みながらよく話し込んだりしたものです。 いつも穏やかな彼の周りには、色んな人たちが集まっていました。 その人の名は「おんだ君」。 私は「おんだ君おはよう」という挨拶をはじめ、 一体、何度「おんだ君」と呼んだことでしょう。 時は過ぎて卒業式のこと。 いろんな人と別れを惜しんでいた私は、目線の先に、 誰かと住所交換をしているおんだ君の姿を見つけました。 「おんだ君!」 人混みの中、私は多分いままでで一番大きな声で、そう彼を呼びました。 そして次の瞬間、名前を書く彼の手元を見て愕然。 「本多」 なんと、彼の名前は「ほんだ君」だったのです。 私の頭の中の記憶が勢いよくシャッフルされました。 これまで呼び続けた「おんだ君!」のシーンだけを繋いだ総集編を 一瞬の内に見たような気がして、顔がカー!っと赤くなりました。 私は焦りを抑えつつ、最後に一度だけ「本多くん」と呼んでみたのですが あれはやっぱり、気付かれていたかしら・・・。 自宅前のマンションの名前は「本多ビル」。 「人の名前を間違えぬように」と日々戒められています。 ごめんなさい、本多君。そしてありがとう。 私はもう、同じ過ちはしないわ。(きっと) ![]() ■
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by cherry_icecream
| 2007-05-23 22:30
| イラスト
5/15に書いた「記憶スケッチ」・・・についてですが、
「ご主人の描くムーミン、上手ですね!」 のお言葉を、メールなどでも数々頂きました。 それを夫に伝えて、2人で話し合う。 「でもホラ、みんな・・・アレを知らないから」 「・・・確かにな」 ちょっと神妙な空気。 そう、あのムーミンは少し特別でした。 昔よく描いていたから迷いなく描けた・・・ 本当は・・・なんというかもっと、違うんです。 本気の記憶の絵の素晴らしさを、あのムーミンは伝えていない。 2年ほど前、やはり記憶スケッチで遊んだ時に、 あまりにも素晴らしかったのでスキャンして保存してある、 夫が描いた傑作があります。それは「ペコちゃん」。 ![]() ※ブログ掲載には、夫の了解を得ています。 なんというか、もう、ひたすらすごい。 私は、気持ちが晴れない時や、疲れている時、元気が出ない時などに、 このペコちゃんを見ることにしているのですが、 何度見ても、「あははは!」という乾いた笑いが口を突いて出ます。 「まァいいじゃないの」と、ゆる〜い気持ちになれる半ばお守りのような絵。 本気の記憶スケッチというのは、こういう偉大なる力を持ち合わせているものなのです。 ・・・・上手なムーミン、ここに敗れたり!? 【夫の言い訳】 男の子キャラクターなら、めっさ上手く描ける! アマゾン、ライダーマン、ハカイダー、クチビルゲ(何それ?)とか・・・ ペコちゃんは女の子キャラやから描けへんのや・・・ ■
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by cherry_icecream
| 2007-05-22 22:47
| イラスト
以前ブログに、春のベランダにやって来るチョウチョの話を書きましたが、
遊びに来るのはチョウチョだけにあらず。鳥だってやってきます。 その中でも一番多いのは、やはりスズメでしょうか。 2、3羽でチュンチュンとベランダへやってきて、 しばらくは飛び跳ねながらのダンスタイム。 あの細い足のどこにそれだけの跳躍力が・・・と見とれていますと、 次の瞬間、大体のスズメが不思議な行動に出ます。 我が家のベランダの手すりは、腰の高さまでコンクリートでできていて、 それは40cm程の幅があるのですが、そこに降り立ったスズメは 必ず「エア食事」を始めるのです。 「エア食事」? 「エアギター」という言葉でしたら、ご存知の方も多いかと思うのですが、 ・・・その場にギターが無くとも弾いているように見せるパフォーマンス・・・ と同じように、スズメたちは、その場にエサがないのに食事をするんです。 しかし、相手はスズメ。 まさかパフォーマンスということはないでしょう。 ・・・じゃあ一体、何を食べているのか? 私が目を凝らす間にもせっせ、せっせと何かをついばんでいます。 キョロキョロしながら、みつけた!とばかりに駆け寄ったりもしています。 スズメ達が飛び立った後、しっかり現場検証してみましたが、 虫らしきものもいませんし、植物らしきものもありませんし、 そもそもその手すりは、今朝私がタオルで拭いたばかり。 一体、何が彼らを惹きつけているのでしょうか。 理由はわからないまま、今シーズンも「スズメレストラン」に定休日はありません。 明日もきっとランチの時間あたりにお客さまはやって来るでしょう。 お出しする食事をつくらない・・・ああなんとも不思議なレストラン。 ![]() 【スズメ刑事、ただいま、現場検証中。】 ■
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by cherry_icecream
| 2007-05-21 22:13
| イラスト
今、”成分解析”というのが人気なのだそうですね。
”成分解析”とは、web上に何か言葉を入力して「解析」ボタンをクリックすると、 そのモノの成分(架空)が表示されるというお遊びのソフト。 ネットで広まっているらしいのですが、私は今日まで全く知りませんでした。 なるほど、知れば確かに興味が湧きます。 ちなみに「私」は一体何で出来ているのでしょう? ・・・というわけで、早速調べてみました。 名前を入力して・・・クリック! 67% 「気合い」 13% 「お菓子」 9% 「心の壁」 6% 「ミスリル」(鋼のような、架空の鉱物らしい) 5% 「気の迷い」 な!なんですって!? 私の7割は「気合い」で出来ていただなんて、自分のことながら初耳です。 意外と体育会系だったのね、知らなかったワ。 ここでひとつ、あることを思います。 私は旧姓をペンネームとしてイラストを描いているので、 ・・・そちらだったらどうなるのでしょう。 入力、クリック・・・すると一番多くを占めている成分は、 44% 「勢い」 あら・・・・「気合い」とたいして変わらないのね。 解析ソフトは、同一人物だとしっかり把握してらっしゃるご様子。 わかりました。 これからは67%の気合いを入れて、 全力の13%でアイスクリームを摂取します。・・・押忍!! ●成分解析 on web http://seibun.nosv.org/?p= ![]() ■
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by cherry_icecream
| 2007-05-20 16:47
| イラスト
ポストに、かわいいキツネの切手がついた
素敵なハガキが届きました。 切手が似合うのは、封筒より断然ハガキだ、と思います。 切手の大きさはどれもまちまちなのに、 なぜか、ハガキにはその全てを受け入れるような 度量があるように感じるのは私だけでしょうか。 私は、切手集めをしているわけではないのですが 「切手収集家」と名乗る人が切手について熱く語る本を何冊か持っていて、 それを寝る前などに「ほほーう」と唸りながら読むのが気に入っています。 そんな方達のご自慢切手ですから、その本には素敵な切手が たくさん紹介されています。 色んな国の、色んな色の、色んな形の、色んなモチーフの切手たち。 いいなァ、欲しいなァ。 もし私だったら、何をテーマに集めるだろうか。 やはりアイスクリームか。でもそんな切手、集める程あるのか? 動物だったらウサギがいいな。 買う時は、はたして何枚ずつ買っておくのがベストだろう? ピンセットはやっぱり準備すべきアイテムなんだろうか。 ・・なんていうことをいつも考えるくせに、それなのに。 50円切手や80円切手をきらしてしまうと、 つい近くのコンビニで、味気なく買い足してしまう私。 記念切手を手元において、それを選んで貼ってくれる・・・ そんな友達に支えられている私の切手好き。 みなさまいつもありがとう。 ![]() 最近、果物の記念切手を 買ってみました。 アイスクリームの切手も あったらいいのになあ。 ■
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by cherry_icecream
| 2007-05-19 17:51
| イラスト
一体、私の頭の中はどういうカラクリになっているのか、
ある言葉を聞くと、全く別の言葉を思い出すことがあります。 例えば今日、テレビで「ジュラルミン」という言葉を耳にしましたが、 これを聞くと必ず、「ビオフェルミン」を思い出してしまうのです。 同様に、「パストラミサンド」は「ドラミちゃん」を思い出させ、 バスルームでお湯のコックをひねる時、「シャワー&カラン」の 「カラン」という文字を見ると、「マッカラン」を思い出します。 私は、特に胃腸が弱いわけでもなく、 勿論、ドラえもんのことばかり考えて生活しているわけでもなく、 そしてまた、そこまでのお酒呑みでもありません。 不思議なのは、この逆はあり得ない・・・ということ。 目の前にマッカランのボトルを置かれ、そのラベルを音読しようとも、 まったくもって「カラン」を思い出すことはないのです。 私の脳細胞、一方通行だらけのようでガッカリですが、 ・・・この現象は一体、何なのでしょう。 こういうの、きっと私だけではないはずだわ! ・・・と心を強く持つためにも、他の方の”現象”例があれば、 是非とも聞いてみたい今日この頃です。 ![]() ■
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by cherry_icecream
| 2007-05-18 18:59
| イラスト
お祝を包むのに新札が必要だったので、近所の銀行へ。
整理番号を貰っての窓口は久し振りです。 持て余した待ち時間に、ついつい銀行の中を観察。 カウンターの奥にいる方達って、そんなにしょっちゅうは お金を数えないものなんですね。 皆さん、パソコンにむかったり、電話をしたり、何かを書いたり。 沢山のお金を数える時は、専ら機械が数えています。 残念。久し振りに、お札を猛スピードで数えている手を見たかったのに・・・ (3時以降にシャッターの奧で数えているのかな?) あの”札勘”というのは、一種憧れるところがあります。 一枚ずつめくりながら数える”縦勘”、 扇のようにワシワシッと広げて数える”横勘”、 どちらもスマートに数えられたらちょっとカッコイイですもの。 まあ、それが出来たところで披露する機会が全然思い当たりませんが、 仮にそんなチャンスに恵まれた折には、「私が数えましょうか」と サラリと手を挙げてみたいものです。 以前、銀行にお勤めだった方に聞いたのですが、 長年数えていると、パッと触っただけで(厚みで) 「あ、これで100万円分だわ」ってわかるようになるのだとか。 すごいなあ・・・ 私が勘でわかるのは、今、冷凍庫にいくつのアイスクリーム在庫があるか・・ くらいです。とほほ。(毎日見ているんだから”勘”でも無い!?) ![]() 【これはこれで、できたらスゴイ。】 ■
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by cherry_icecream
| 2007-05-17 22:15
| イラスト
忙しいのが一段落したので、行ったことのないジェラートやさんへ
おやつを食べに出かけて来ました。ほんの軽ーい気持ちで出かけたのに、 まさか今日がこんな記念すべき日になるとは。 私はそのお店で、「ダブルを、コーンで下さい」とオーダー。 精算の後にショウケースをチェックし、食べたい2種類を告げました。 「イチゴと、ナッツ・・・をお願いします。」 すると、女性の店員さんがニコッと笑って 「はい、イチゴが先ですね」 と言ったのです。この一言に、衝撃が走りました。 私、こういう風に確認してもらったのは初めてだったのです。 実は、ジェラートを食べる時にいつも「うーむ」と思うことがありました。 ジェラートを、カップではなくコーンで、しかもダブルでオーダーした場合、 都合上どうしても最初に盛った方が下になりがち。 必然的に最後までコーンに残ることになります。 ですからいつも、その時の気分や、よりコーンに合うフレーバーを考慮した上で 告げる順番を工夫してみるのですが、多分それは伝わっていないだろうな・・・ とずっと思っていました。 その証拠に、「AとBでお願いします」と告げた場合に、 お店の人の立っている位置がBに近かった時は、かなりの確率で Bから先に盛られることが多いことからも推測できます。 それを、爽やかな笑顔つきで事前に確認してもらえた喜び! ああ、なんて素晴らしいアイスクリームやさんだろう。 私は今日、初めて確実にオーダー通りのジェラートを食べたような すがすがしい気持ちになりました。 ![]() こんなこと、マニアック過ぎるだろうか? でもそれを分かってくれる人がいた! 今日が私の ジェラート記念日 ■
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by cherry_icecream
| 2007-05-16 23:13
| 写真
最近テレビなどで良く目にする中国国営遊園地の
”なんちゃってキャラクター”には本当にビックリ。 あれだけおかしく作るのもなかなか骨が折れることだろうなあ・・・ と、感心すらしてしまいます。 そんな風に感想を抱きはするものの、 「じゃあ、あなたも描いてみてごらんなさいよ」 といわれると、それはまた別問題。 たまに友人と「記憶スケッチ」をして遊ぶのですが、 真剣に描こうと思っても肝心のところがボンヤリうろ覚えで、 結局、すっとんきょうな絵しか描けないのが常であります。 「記憶スケッチを楽しむ手順」 (1)お題(皆が良く知るキャラクターなど)を出し合う (2)何も見ないで、記憶だけを頼りに描く (3)みんなで見せ合う (4)笑う(←真の目的) 試しに描いてみると、意外と難しいのが”キティちゃん”。 無駄なものを一切省いたシンプルなお顔に、目鼻の位置が重要過ぎて、 これだっ!と満足いくものがなかなかかけません。 小さい頃から誰もが見慣れている分、ジャッジの眼も厳しくなります。 今日は夫と描いてみました。 キティちゃんをはじめ、ガチャピン、パーマン、オバQ・・・などなど。 各種苦戦しましたが、いろいろ描く中、「夫が上手」に描けて 「私が下手」だったキャラクター、それは「ムーミン」。 ![]() ムーミンごめん。 私、ホントは あなたのこと とっても好きなのよ。 信じてもらえないと 思うけど・・・ ■
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by cherry_icecream
| 2007-05-15 23:38
熱帯魚ショップの前を通りかかり、金魚の水槽を見つけました。
小さくて可愛いなあ・・・ うちにいた金魚とは大違いだ・・・ ”うちにいた金魚”とは、小学生の頃、夏祭りの夜店ですくった ごくごく一般的な金魚のこと。その後、驚異的な生命力で成長し続け、 ある時、体全体が金色に変わったという伝説的な”金”魚です。 その金魚はかなりスパルタな環境下で育てられていました。 夜店のひ弱な金魚でありながら、飼うのは一年を通して屋外。 かつての日本は今のように暖冬ではありませんでしたから、 真冬ともなれば池には厚い氷が張りました。しかし耐え抜く金魚たち。 体力温存のためでしょうか、暖かい午後以外は底の方で横になっていました。 金魚が横になっている姿を、私はその後の人生で見たことがありません。 金魚の体に白い藻のようなものがつく病気になると、母の出番です。 彼女は力ない金魚をおもむろに手のひらにすくい上げ、 その震える体を、ためらうことなくティッシュでひと拭き! あんなに乾いた状態の金魚を、私はその後の人生で見たことがありません。 その次に母は、「ごめんね。ちょっとガマンしてね。」 と金魚に語りかけ、患部に赤チンを塗りました。 私はそれまで、金魚とは赤いものだと思っていましたが、 ウロコににじむ赤チンをみて、 「金魚ってホントはオレンジ色だったんだなあー」 と知ったのでした。 そんな集中治療を受けた金魚達は、驚くべきことに皆揃って全快。 驚愕の処置は成功率100%だったのです。 ・・・こんな修行を積んでいれば、金魚も黄金色になりますね。 達観した仙人のよう・・・”仙魚”? 今日みかけた金魚は、今後一体どんな風に育てられるのかしら。 金色にならなくても一向に構いませんが、どうか元気に育ってほしいものです。 ![]() 金魚達は、長年ずっと愛されていましたので御心配なく。 このブログ、母もたまに読むと聞いているのに書いてしまいました。 お母さん、ごめんネ。 ■
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by cherry_icecream
| 2007-05-14 23:06
| イラスト
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